南 重松 行紀

メキシコ

日系スカラーシップ留学体験談~南さん

どうして日本へ留学しようと思ったのですか?

大学でメカトロ工学を勉強し、ロボットの勉強を海外でやりたいと思っており、日本のロボット技術、そしてもの作り技術のレベルは世界トップクラスなのが一つの大きな理由です。また、日本語も話せて、日本に親戚や友達が住んでいるので、助けてもらえる人がいたのがもう一つの理由です。

日本での生活はどうですか?

これまでの日本での生活をまとめますと、「安全」「便利」「楽しい」と言えます。日本は凄く「安全」な場所で、そのおかげで勉強に集中できることがとても幸いです。それと同時に様々なインフラが整っているので、とても「便利」で住みやすいです。一方、日本は文化あふれる国で、体験可能なことはすごく多く、毎日新しい何かを習うことができ、非常に「楽しく」過ごせています。しかし、ラテンアメリカの国から来るとどうしても何かが足りない感じはありますが、NFSAの皆さんがいるおかげで家から離れていてもアットホームな感じになれます。

どのような勉強・研究をしていますか?

現在は2足ヒューマノイドロボットの研究を行っております。具体的には、人間の知覚系に基づいた2足ヒューマノイドロボットの状態推定のためのパーセプションシステムの開発を行っております。これは、ロボットに搭載されてあるカメラや慣性計測装置やエンコーダ等、様々なセンサからの情報を合成し、ロボットの自己位置を推定できるアルゴリズムの開発に取り組んでおります。

留学を通して、日系人としての意識が変わりましたか?

留学を通して、日系人としての意識が変わったと言うよりは、「やっぱり日系人だな!」と実感しました。理由としましては、メキシコにいたころは「完全にメキシコ人ではない、もしかしたら日本の生活の方が僕に合うのかしら?」と思っておりましたが、日本に着き、日本で生活してみたところ「やっぱり完全に日本人でもないな。やっぱり日系人だな」と感じました。

将来の夢は?

ロボット工学の技術を通して、自分のロボット技術の会社を立てて、ロボットの普及によってメキシコと南米の成長に貢献したいです。

これから留学を考えている人へメッセージを!

前進あるのみ!粘り強さに勝るものはこの世にはない。才能がありながらも成功しないという人は非常に多く、天才が報われないこともよくあることである。無駄にされた教育もなんと多いことか。粘り強さと決断力が絶対的な力を持つ。
-カルヴィン・クーリッジ