旅を信じて- KKA Season 1, Chapter 4
今、この瞬間を楽しむ。それが私たちに本当に与えられているものだから。
ワールドカップが終わりました。
たくさんの眠れない夜を過ごしました。試合を観て、応援して、喜んで、苦しんで、そして「今年こそ日本が優勝するかもしれない」と信じ続けていました。
結果としてトロフィーは別の国へ渡ることになりました。でも、不思議なことに、私自身も何かを得たような気がしています。
大会を通して、私はたくさんのことを学びました。
それはサッカーだけではありません。
敬意、規律、チームワーク、責任感。
試合後にスタジアムを掃除する日本のサポーターたち。勝っても負けても謙虚な姿勢を忘れない選手たち。そして、お互いを支え合う人々の姿。
そうした光景を見て、私は改めて日本という国を尊敬する理由を思い出しました。
だから、たとえ優勝できなかったとしても、日本は世界にもっと大切なものを見せてくれたと思います。
それは、「日本らしさ」です。
そして、それは十分に誇れることだと思います。
さて、お祝いの話といえば――
今月、私は日本語プログラムの新しい学期をスタートしました。
本当に嬉しかったです。
ワールドカップの影響で変な時間に寝たり、期末試験を乗り越えたり、なんとか最初の学期を終えたりして、ようやく少し達成感を感じることができました。
そして、自分への小さなご褒美も見つけました。
学期を終えた後、香川県の高松市を訪れる機会があったのです。
そして正直に言うと、大好きになりました。
日本と聞くと、多くの人は東京、大阪、京都を思い浮かべるかもしれません。
でも香川は、私に日本のもう一つの姿を見せてくれました。
少しゆっくりと時間が流れ、深呼吸をしたくなるような場所です。
島々、海、静かな街並み、そして自然に囲まれている感覚。
そこには言葉では説明しにくい穏やかさがありました。
特に緑豊かな景色は、私の故郷であるサンタクルスを思い出させてくれました。
私を知っている人なら分かると思いますが、私の好きな色は「緑(みどり)」です。
だからこそ、あの場所がとても心地よく感じられたのかもしれません。
自然、ゆったりとした時間の流れ、広々とした空間。
どこか懐かしさを感じました。
最近の私は、将来についてたくさん考えています。
大学院の出願。
キャリアプラン。
研究テーマ。
語学の目標。
気づけば、いつも次のステップのことを考えています。
次の出願。
次のチャンス。
次の挑戦。
でも、この旅の間だけは少し違いました。
私は珍しいことをしたのです。
何もしませんでした。
少なくとも、生産的なことは。
ただ、その場所を楽しんでいました。
車窓から見える景色を眺めたり。
急がずに歩いたり。
写真を撮ったり。
友達と話したり。
海を見つめたり。
ただ、その瞬間を生きていました。
そして、それこそが私に必要だったのかもしれません。
私たちは未来のために準備することに夢中になりすぎて、今すでに生きている人生を楽しむことを忘れてしまうことがあります。
香川は、そのことを思い出させてくれました。
すべての瞬間が、次の目標へ向かうための踏み台である必要はないということを。
ただ楽しむためだけに存在する瞬間もあるのだということを。
そして、神様の計画を信頼するということは、今日すべての答えを持っていなくても大丈夫だと信じることなのかもしれません。
もしかしたら信仰とは、次の章を心配し続けることではなく、今自分が生きている章を楽しむことを学ぶことなのかもしれません。

