島袋 なおみ
どうして日本へ留学しようと思ったのですか?
学部生の頃から、私はペルー以外の国で大学院に進学したいと考えていました。調べていく中で、日本には高等教育を目指す学生を支援するための充実した奨学金制度があることを知りました。
また、日本語能力をさらに向上させたいという思いもありました。そうした情報収集を進める中で、日本は私が特に関心を持っている食品科学や食品工学の分野で、学術的な知識や研究能力をさらに高めることができる最適な環境であることを知りました。
日本での生活はどうですか?
間違いなく、日本で暮らすことの最大の魅力の一つは、その高い治安の良さです。一方で、まったく異なる文化に適応することは決して簡単ではありません。
私の場合、英語を話せる学生がほとんどいない大学院に進学したため、授業や研究活動への適応だけでなく、他の学生との人間関係を築くことにも多くの苦労がありました。日本での生活は、母国での経験とは大きく異なるものでした。
幸いにも、日本財団・日系スカラーシップでは、一人ひとりに手厚い支援が提供されています。また、私にとってNFSAは、留学生にとって最も心強い存在だと感じています。
NFSAを通じて、それぞれの分野で活躍する多くの日系留学生と出会うことができただけでなく、日本での生活をより豊かで思い出深いものにしてくれる、心温まるさまざまな経験をすることができました。
どのような勉強・研究をしていますか?
広島大学大学院 統合生命科学研究科 食品工学研究室では、さまざまな食品の物性(物理的特性)に関する研究を行っています。
現在、私はコーヒー豆をモデル食品として用い、焙煎が乾燥食品の物性に与える影響について研究しています。そのため、日々の研究ではコーヒー豆の焙煎や、その他の食品の調製・実験を行うことが多くあります。

留学を通して、日系人としての意識が変わりましたか?
私の考え方は、この数年で大きく変わりました。若い頃は、リマのラ・ウニオン協会で交流イベントの企画・運営に積極的に携わっていました。これらのイベントには、ペルーだけでなく中南米各国の日系人が参加しており、その経験を通じて、自分が先祖から受け継いだ価値観を大切にしながら、日系社会に貢献できる存在であることに誇りを感じるようになりました。
しかし、日本に留学し、さまざまな困難に直面する中で、日系移住者の方々の歩んできた歴史や体験談を知ることの大切さを強く実感するようになりました。それらの話は私にとって大きな励みとなり、困難に直面しても前向きに努力を続ける力を与えてくれています。
将来の夢は?
私は、食品素材、特にペルーの豊かな生物多様性に由来する動植物資源を活用した食品の研究に強い関心を持っています。将来は、これらの研究成果を生かし、食品産業における高付加価値食品の開発に貢献することを目標としています。
これから留学を考えている人へメッセージを!
日本は、適切なタイミングとしっかりとした計画があれば、さまざまな可能性に挑戦できる国です。夢を実現したいという強い思いがあるのであれば、ぜひ日本への留学を検討してみてください。
留学生活にはさまざまな困難が伴うかもしれませんが、それらを乗り越える経験は、必ず皆さんを大きく成長させてくれます。
日本留学を考えているのであれば、どうかあきらめず、一歩踏み出して挑戦してください。きっとかけがえのない経験になるはずです。
