どうして日本へ留学しようと思ったのですか?
ボリビアには鍼灸を学ぶ場所が無いのと、日本がもう一つの故郷であるということ、人の体を治すだけではなく、心も癒せる鍼灸師、鍼灸院を作りたいと思ったからです。
技術はもちろん、日本のおもてなしの心や侘び寂びの精神などの文化は心に安らぎ与えてくれると感じていたので、そういった文化を取り入れることで心も癒せる鍼灸師を目指せると思い、日本への留学を決意しました。
日本での生活はどうでしたか?
奨学金のおかげで経済的な心配をせず勉学に励む事ができ、夢への大きな一歩を踏み出すことができました。残念ながらコロナの影響でできない事が多かったですが、対面で行えたNFSAの研修は最高でした!自分の専門外の知識を得られる他、普段得られない経験など人としても成長できる機会をのこスカラーシップは与えてくれました。
どのような勉強・研究をしていましたか?
鍼灸学を勉強しています。東洋医学の一種で、人が持ち合わせている自己治癒力を鍼(針)やお灸を使って高める医学です。体の正常、異常な状態を現代医学的に、東洋医学的の両方の観点から学び、治療法もそれぞれ修得します。
現在では様々な研究が行われていて、科学的エビデンスも増えてきておりいつか自分も鍼灸の研究に携わりたいと思っています。
留学を通して、日系人としての意識が変わりましたか?
様々な研修を通し、またNFSAの仲間と出会えた事で様々な意見を聞くことができ、両国の優れていることや足りないこと、どう融合すれば住みやすくできるだろう、と意識的に考え行動するようになりました。また、自分は両国の架け橋になれる日系人であると、誇りに思えるようになり、以前よりも生き生きとした生活を送れるようになりました。
卒業後の進路
研究したり豪華客船で売れっ子鍼灸師になりたいなどたくさんありますが、地元であるボリビアのサンタクルス県でカフェ併設の鍼灸院を開業して地域の健康水準の向上に貢献したいという夢があります。健康という観点から鍼灸院を中心とした様々な施設を併設し、健康意識をより多くの方々に浸透させ、また同時に日本文化の心を広めることで様々な社会問題の解決の糸口となり、より住みやすく素敵な街にしたいという想いがあります。
これから留学を考えている人へメッセージを!
日本はボリビアより国土は狭いですが、遊びも勉強も職種も幅広く、様々な事に挑戦できる上、長い歴史が作り上げた独特で魅力溢れた文化はぜひ身を持って経験することをおすすめします!
日本のように多種多様な文化が長い時を経ても絶えず現存するものは中々ありません。そこには日本人の「心」が深く関わっており、その心に触れることが日本留学をより素敵なものにしてくれるスパイスになると思います!