中田 アレサンドラ 真由美

ブラジル

日系スカラーシップ留学体験談~中田さん

どうして日本へ留学しようと思ったのですか?

日本は、私の母国では得ることのできない知識と支援を得ることができる教育投資国であると考えて、日本へ留学しました。

日本での生活はどうでしたか?

日系スカラーシップの大きな特徴は、世界中から日系人を集める力があることです。日系人は、母国の違いにかかわらず、同じような経験をしてきた人々です。奨学生として、私たちはプロジェクトや研修を企画し、グループワークの経験を積む機会を与えられています。

どのような勉強・研究をしていましたか?

私の現在の研究は、2015年のネパール山岳地帯で発生したゴルカ地震によって起こった結果に焦点を当てたものです。私は、災害の影響を軽減し、地元住民に警告する方法を見つけるために、地すべりを予測するシミュレータを開発し改良してきました。

留学を通して、日系人としての意識が変わりましたか?

日本に来て以来、私の日系人としての意識は高まりました。私達には、日系人であることについて議論し、学ぶことができる研修(春期、夏期、冬期研修会、ユース分科会)を受ける機会が多くありました。そこでの議論は、世界各地の日系人が集まることによって充実したものとなりました。

卒業後の進路

私は研究者です。私は、ネパールで発生した地すべりに関する2019年3月までのプロジェクトに参加しています。このプロジェクトは日本学術振興会が主催しており、ネパールでのフィールド調査を実施するための科学研究費の助成を同会より受けています。研究概要は次の通りです。科学研究費補助金(A)26249069号(リーダー:小長井一男)「地震が引き起こす深層,浅層地盤内の変形,応力変化の抽出と国土保全への反映」

これから留学を考えている人へメッセージを!

母国を離れての生活は決して簡単ではありませんが、これは異文化を体験し、新しい経験と専門性を高める絶好の機会です。