大山 豊彦

パラグアイ

日系スカラーシップ留学体験談~大山さん

どうして日本へ留学しようと思ったのですか?

教育環境の整った日本で、様々な知識や技術を学び、将来的に母国の発展につなげたいと考えていました。また、私の場合、中学から日本で勉強をしていたため、日本の大学に進学したいと思ったとき、この奨学金制度を見つけ、自分の将来に繋げられると感じたからです。

日本での生活はどうですか?

日本での生活は、自分の母国での暮らしとは比べ物にならないくらい毎日充実しており、日々が勉強であり、遊びでもあります。また、日系スカラーシップ留学生会(NFSA)で年4回の研修を行います。同じ志をもった留学生との研修は、心地よい安らぎにもなっており、お互いに支え合う雰囲気が出来ています。大学生活で困ったときや悩んでいるとき、自暴自棄になっている時も留学生(NFSAメンバー)のみんなと会うことで元気がもらえて、また頑張ろうという気持ちになれます。
私は、約8年日本に滞在しており、だいぶ日本人の生活に慣れてきてしまい、母国に帰った時色々不便だと感じると思います。(笑)だから、年に1回又は2年に1回は母国に帰って、母国での生活を忘れないようにしたいと思っています。そして、留学前と後では自分も母国も変わっているので、母国の情報を仕入れることも重要だと感じています。

どのような勉強・研究をしていますか?

現在、環境分野や観光分野について大学で学習しています。また、地域活性化活動にも取り組んでおり、学内での学習ではなく、学外でのフィールドワークを多く実施しています。例えば、竹林の活用を取り上げた竹テントワークショップの開催や地元の伝統食を食べるツアー、地域おこしに取り組む学生たちを集め、新しいプロジェクトを展開する学生サミット等のイベントを開催することで、地域とのつながり、抱えている問題、具体的な解決案を実際に展開しています。また、地元の伝統芸能の継承活動に取り組むと共に、活動のための助成金取得にも取り組んでいます。大学で先生が話してくれるだけが学びなのではなく、地域住民の方からも教わりつつ、大学4年間を活用しています。

留学を通して、日系人としての意識が変わりましたか?

私は日系2世なので、感覚的にはほぼ日本人です。でも、留学を通して自分たち日系人は両国のよき理解者であり、互いの文化を取り込むことのできる存在だと感じでいます。また、両国の間に立てるのが日系人であり、その重要性を再認識することが出来ました。

将来の夢は?

南米日系社会の発展に繋げる事業の展開ならびに、植林を取り入れた観光事業を起こしたいと考えています。また、日系ユースを巻き込んだ地域おこしも並行して取り組みたいと考えています。

これから留学を考えている人へメッセージを!

新しい環境での学びはスポンジのように様々な知識や技術を吸収できます。大学生活の4年間は、毎日遊んでいるかと思うほど様々な活動を行ってきました。大学生生活4年間の約2年分の時間は授業を受けています。残りの半分をいかに有効活用するかが重要になってきます。この奨学金を頂いて勉強しにくる皆さん、ぜひこの空いている2年間を充実させてください。もちろん大学の勉強も頑張ってくださいね。