日本語学習の喜びと苦悩
留学生活はまるでジェットコースターのようだと言われたことがあります。楽しい瞬間や充実感を感じる瞬間もあれば、反対に挫折やストレスに悩まされる瞬間もある、という意味ではないのかなと思います。今日は、日本語を学ぶことがどれだけやりがいがある反面、時にフラストレーションを感じる瞬間があるかについて、僕の経験をお話ししたいと思います。
僕が日本語学校で上級レベルのクラスに進んでから日々の学びが充実しています。会話や読解の練習、そして試験の結果などが順調に進むことが多く、自己成長を実感することができる日々が続いています。しかし、そうした日常の中にも、時に「現実」を突きつけられる瞬間があるのです。
たとえば、役所の手続きや病院での受診の際、思うように言葉が通じず、もどかしい気持ちになることがあります。その瞬間、まだまだ学ばなければならない語彙や表現がたくさんあることに気づかされます。JLPT N1に合格したからといって、終わりではなく、むしろそれが新たなスタートに過ぎないという現実を突きつけられのではないかと思います。
日本語の学習は、言葉や文法の壁を乗り越えるだけではなく、文化や社会の背景も理解しなければなりません。たとえば、日本人同士の微妙な言葉遣いや、日常生活で頻繁に使われる表現など、言語だけでなくその文化も学び続けなければならないのです。それが一つ一つクリアできた時には、確かに大きな達成感を感じるものの、次々と新しい挑戦が待っていることを実感します。
このように、日本語を学ぶ道は簡単ではありませんが、それがまたこの学びの魅力でもあります。毎日少しずつ成長を感じることができると同時に、その過程での挫折や失敗も、大きな学びとなり、次へのステップへとつながっていくのです。
これからも日本語の学習を続けながら、日々の成長を楽しんでいきたいと思います。そして、どんなに苦しい瞬間があっても、それを乗り越えることで得られる喜びを忘れずにいたいですね。
淵脇 健 (21期生 パラグアイ)