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留学生会からのお知らせ

Kely Miho #1: こころから

はじめまして、みなさん。
ケリー・ミホと申します。23期生で、ブラジルのサンパウロ出身です。

オリエンテーションの最初の頃、「日系人であること」について話す機会がありました。それをきっかけに、私は自分にとっての日系人としての在り方や、その認識について深く考えるようになりました。

私にとってそれは、ずっとある種のパラドックスでした。これまで通ってきた学校では、いつも自分だけがアジア系で、母はブラジルで屋台でパステルを売っていました。そうした環境は、偏見や差別の対象になりやすいものでした。

当時は、クラスメートに対して言い返したり、冗談のように受け流したりしていましたが、今振り返ると、それらは無意識のうちに自分の中に積み重なり、知らないうちに自分の文化から距離を置こうとしていたのだと思います。

しかし大学に入ってから、日本人建築家の作品に多く触れるようになり、その魅力に強く惹かれました。そして日本で学びたいという気持ちが生まれ、こうして今ここにいます。

この経験は、私にとってそれ以上のものであり、人生を大きく変えています。関わってくださったすべての方々に、心から感謝しています。そしていつか、その恩を返せるようになりたいと思っています。

たった1か月で人生がこんなにも大きく変わるなんて、不思議だと感じています。今回が初めての来日であり、初めて母国を離れて生活しています。

日本に来て1か月少し経ちましたが、まだ完全には慣れていないと感じています。これまでとは全く違う生活リズムだったからです。

私はこれまで8年間、建築の分野で働いてきました。小さなスケールから大きなスケールまで、アパートから建物、住宅から商業プロジェクトまで、さまざまな経験をしてきました。自分の夢だったキャリアの中にいましたが、ある時、それが自分にとって意味を感じられなくなり、もう一度心が動くような何かを求めるようになりました。

そして今、私はまるで新しい世界を発見している子どものような気持ちでいます。言語も、絵やとても基本的で分かりやすい方法から学び始めています。

自立しようとしながら、人に道を聞いたり、いろいろなことを尋ねたりしていますが、中にはあまり親切でない人もいれば、とても優しくしてくれる人もいて、思わず抱きしめて泣きたくなるほどです。自分でも、今は少し敏感になっていると感じます。

ドアの開き方のような基本的なことさえ、これまでと違っていて、戸惑うこともあります。すべて外側に開くことにも驚きました。

毎日新しいことを学びながら、それと同時に、自分自身についても新しい視点から考えるようになっています。日本はずっと私の夢であり、今は心を開いて、新しい経験を受け入れていきたいと思っています。

ブラジルや家族、そしてこれまで支えてくれた友人たちへの思いはとても強いですが、その一方で、ここで新しい大切な人間関係も築いています。

来日して最初の週に体調を崩し、何日も部屋で過ごしていました。そのとき、クラスメートたちはいつも気にかけてくれて、「何か必要なものはある?」と声をかけてくれました。そうした思いやりは、この経験の中でとても大切で、心に残るものだと感じています。

最初の数週間は、人に頼ることが多く、自分がとても頼りなく感じてしまい、つらい気持ちになることもありました。

でもその一方で、みんなと出かけたり、リッコウ会の活動に参加したりと、とても楽しい時間も過ごしています。

このような機会をいただき、人生を大きく変える経験ができていることに、クラスメートの皆さん、そして日系スカラーシップのスタッフの方々に心から感謝しています。

本当に素晴らしい仲間に恵まれました。それぞれ個性は違いますが、みんなとても優しく、温かい人たちです。

さまざまな感情を感じています。ホームシックで胸が締めつけられることもありますが、それもこの道の一部だと思い、ここに来た理由を思い出すようにしています。

もうすぐ卒業する先輩の一人が、「今でも自分の居場所を探している」と話していたことが、とても印象に残っています。私もこれまでずっと同じように感じてきたからです。

もしかすると、人生とはそういうものなのかもしれません。私たちは常に、居場所や目的を探し続けていて、それは自分の経験によって少しずつ変わっていくものだと思います。

だからこそ、今この瞬間を大切にして、日々の小さな出来事をしっかり感じながら生きていくことが大事だと感じています。

最後に、ブラジルにいたときに撮った母の写真を一枚共有したいと思います。母がフェイラで働いているときに会いに行って撮った写真です。この写真は、私の日系人としてのアイデンティティの一部と、努力と優しさの両方を象徴していると感じています。

母は私にとって、強さの象徴であり、最大の憧れの存在です。どんなに困難な状況でも笑顔を絶やさず、人に優しく接し、助けることをやめませんでした。

私も母を手本に、これからも自分にできる限りのことを全力で続けていきたいと思います。

私は、人生に、そしてご先祖様、家族、ブラジルの友人たち、今この旅路を共にしている仲間たちに、心から感謝しています。
また、NFSA、海外日系人協会、そして日本財団にも、深く感謝申し上げます。

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