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留学生会からのお知らせ

所有への渇望と、所有の倦怠 – Joao Setani #2

前回の記事では、到着してからの最初の数週間の新鮮な感覚や戸惑いをお伝えしました。今回は、日本での一ヶ月間いっぱいの経験と、そこから見えてきたものをお話ししたいと思います。

まずお伝えしたいのは、やはり日本はとても素晴らしい国だということです。来日したばかりの頃は、新生活のストレスもあり、物事を少し偏った目で見ていた部分がありました。しかし、今は頭も冷え、変な偏見を持たずに「ありのままの日本」を冷静に見つめ、判断できるようになりました。東京は確かにサンパウロと同じ大都会で、常に人々が忙しく動いています。しかし、その安全性と治安の良さは比べ物になりません。また、東京からそれほど遠く離れなくても、全く違う景色に出会えるのも魅力です。埼玉県の江戸風あふれる川越市や、水平線が見渡せる江ノ島など、まだ行けていない場所がたくさんあります。少し時間に余裕ができたら、ぜひ色々なところを訪れてみたいと思っています。

さて、私個人の話になりますが、4月の第2週にようやく電話番号を作ることができました。3週間もネットなしの生活を送っていた私にとって、接続した瞬間の感動は大きなものでした。しかし皮肉なことに、その頃にはすっかりネットなしの生活に慣れかけていたのです。外出先でマップが使えなかったため、自分の足で歩き回るしかなく、結果として小竹向原エリアの江古田や、東新宿、池袋周辺の多くの道はすべて頭に入ってしまいました。「ネットが繋がって嬉しいけれど、いつも通う場所にはもう役立たないな」と期待外れも正直な気持ちです。

そんな風に考えてしまうのも仕方ないのですが、やはり外でネットが使えるとできることは増えます。しかし、手に入れる前はあんなに待ち望んでいたのに、いざ手に入るとどこか退屈に感じたり、迷いが生じたりする。本当に、私たち人間とは不思議な生き物ですね。

休日の過ごし方についても少し触れたいと思います。私は正教会の信者であり、毎週木曜日と日曜日は千代田区の御茶ノ水駅近くにある「ニコライ堂」に通っています。ブラジルの教会とは異なり、ここでの礼拝は日本語、ギリシャ語、ロシア語の3カ国語で行われます。ギリシャ語の礼拝には慣れていますし、日本語もある程度古い言葉を理解できるのですが、私にとってロシア語は全く新しい領域です。今は、その未知の言葉も理解できるよう、自分なりに努力しています。

今月も、大学の出願書類の準備や英語の試験、そして入学試験の対策などで忙しい日々が続いています。それでも、自分が選んだこの道を、気合と心意気と根性で、正直に全力で乗り切っていきたいと思っています。

瀬谷 ジョン(セタニ ジョン)