少しずつできていく、私の日本での居場所 Naoko
日本に来たばかりの頃は、一日一日がとても長く感じていました。新しい生活、新しい学校、新しい環境。毎日が初めてのことばかりで、時間もゆっくり進んでいるような気がしていました。
ところが、気がつけばその時間が突然スピードを上げたように、あっという間に過ぎていました。
試験の準備をしたり、研究生として新しい生活を始めたり、大学院進学に向けてほかのプログラムへの出願準備を続けたりと、毎日目の前のことに一生懸命取り組んでいるうちに、いつの間にか季節まで変わっていました。
そして、SNGでの二つの学期も無事に終えることができました。
特に最後の学期は、私にとってとても思い出深い時間になりました。授業そのものはもちろんですが、それ以上に大きかったのは、大切な友人たちに出会えたことです。
国籍も育った環境も違いますが、一緒に勉強したり、笑ったり、悩みを話したりしながら過ごすうちに、いつの間にかとても近い存在になっていました。最後には、クラスのみんなでオリジナルのTシャツまで作りました。
日本語を勉強するために通い始めた学校でしたが、振り返ってみると、日本語だけではなく、人とのつながりや、新しい環境の中で一歩踏み出すことの大切さも学んだように思います。
また、この数か月は「再会」の多い時間でもありました。
ペルーで一緒に勉強していた親友と日本で再会することができました。そして、日本に住んでいた小学生の頃からの親友とも久しぶりに会うことができました。
さらに、父も日本で生活を始めることになり、自分の人生の中のいろいろな時代に出会った大切な人たちが、今また同じ日本という場所でつながっていることを、とても不思議に感じています。

日本に来た直後の私は、駅の中で何度も迷っていました。電車を間違えたり、どの出口から出ればいいのか分からなくなったり、Google Mapsを何度見ても同じところをぐるぐるしたこともあります。
でも、最近ふと気づきました。
もう以前ほど駅で迷わなくなりました。
コンビニに行けば、自分の一番好きなおにぎりも決まっています。疲れた日に食べたくなるものも分かるようになりました。そして、「カレーを食べるならここ」と思えるお気に入りのお店までできました。
一つ一つは、本当に小さなことかもしれません。
でも、こうした小さな「お気に入り」や「慣れ」が増えていくたびに、少しずつ日本で自分の世界を作っているような気がします。
もちろん、これからの進路について考えると、不安になることもあります。試験や出願、研究など、まだまだやらなければならないこともたくさんあります。
それでも、数か月前の自分と比べると、少しずつ前に進んでいることを感じられるようになりました。
「日本で生活している」という感覚から、少しずつ「ここにも自分の居場所がある」という感覚に変わってきたのかもしれません。
時間が過ぎるのは本当に早いですが、だからこそ、一つ一つの出会いや経験を大切にしながら、これからも自分のペースで進んでいきたいと思います。