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留学生会からのお知らせ

人間は全知全能ではない

#32

 夏休みが終わってしまいました( ノД`) 今回は楽しい夏休みが過ごせたと思います。忙しくして浜松にボランティアに行ったり、沢山の友達に会ったり、BBQしたりととても楽しく過ごせました。

 最近読んだ本を紹介したいと思います。「ホモサピエンス全史」という本です。これは人類が誕生してからの発展に関する本で上下で縄文時代の話から今の人間の話までを網羅しています。そのなかでも私が一番印象に残っているのは

「人間は無知だということを認めてから大きな発展を遂げた」

です。人間はそれまでは自信を全知全能の神だと思い、知らないことはないと思っていました。だからあたらしく発見する、知らないことがあるという考えはありませんでした。しかし、無知だということ認めてから技術や学問は発展し、人類は大きな進化を遂げました。この言葉をきいて私は謙虚でいつづけ、知らないことは調べ、時には考えを改める心意気が必要だと考えました。そうすることで私自身も人として、学生として成長できるのだと思います。

 興味深かったもう1つの点は経済と関連付けて、現代社会は実際には存在しないものの上になりたっているという点です。法律やお金、会社、法人などは実際に目で見て確認できるものではなく、人類の共通の認識の上で成り立っています。みんながこれらのものが存在していると信頼しているからこそ人々は紙切れのお金を使い、法律を守り秩序を守っています。経済の歴史では最初は物々交換だったのが、小麦や貝などをベースの通貨として使い、その後は金、銀、銅を使い、金塊を使うようになり、紙や鉄の貨幣を金塊と交換を保証し、今では他の何かと交換しなくとも紙切れや硬貨だけで価値があり、国民がその価値を信用し売買に使っています。

 改めて考えるとすごいことではないですか?こういった経済の歴史があったからこそお札や硬貨で売り買いが可能。最近ではビットコインや株、オンライン決算など3次元で存在しないものが価値を持っています。これらの認識は人類が信用を元に生活しているからこそ可能であり、この信頼さえあればまた新しい価値や概念が出来上がっていくのだと思います。

17期生 ブラジル

めぐみ