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留学生会からのお知らせ

Re:ゼロから始める日本生活 第十九章

すっかり涼しい風が吹く季節になってしまいましたね。ほんの少し前までカラオケで「雪の華」を歌っていたような気もしており、時間の速さに驚愕する今日この頃です。皆さんこんにちは、月一のヒロ君です。季節が変わったという事で、今月も研修の時期がやってきました。今回は4年振りの対面での秋の研修、またの名を海外日系人大会です。

勿論私は前回のオンライン参加が初だったことから実質初めての大会だったのですが、思った以上に大きなイベントでした。様々な国々の日系団体が集まり、様々な議題について触れられました。個人的に興味深く思ったのが「日系コミュニティーに属する非日系人の呼び方」についてです。呼び方はともかく、確かにぺルーでもこういう例は多々あり、実は僕の親友もこれに当てはまります。どんなに日系社会で活躍しようが、どこかで冷遇されてしまう事が何度かありました。この奨学金にしてもそうなのですが、参加条件に「日系人であること」があり、これまでの日系社会や学業での功績も空しく諦めるしかない。彼は僕と似たような境遇で育っており、日本で初等教育を終え、それ以降をぺルーで過ごしました。母語も日本語で文化も好みも日本よりです。にもかかわらず「非日系」というだけで、異なる扱いを受ける。文章に起こすとますます悲しい気がしてきます。

ただ、NFSAのメンバーの一人の「でも、彼ら(非日系)は名前(呼び方)をつける事を望んでいるんだろうか?」という疑問を耳にし、「あぁ、確かにな」と思ってしまいました。大会で発言した人の殆どが日系人であり、日系人が日系人を前に「非日系」について話しているという、なんとも言えない状況になっていました。呼び方(名前)を付ける事で逆に壁が生まれてしまい、彼らが日系社会で活躍することを難しくしてしまう事もあり得るのかもしれません。やはりなんとも難しい問題ですよね。僕の親友はどう考えているのでしょうか。今度聞いてみたいと思います。

さて、なんだか真面目で暗い雰囲気になってきましたので一転し、大会であった嬉しかったことについて書かせてください。今回の大会で日秘文化会館(APJ)の役員やペルーの日系人代表が何人か来日したのですが、その中で、お世話になった先輩やAPJ職員の方と再会することが出来ました。APJには何度もお世話になっており、ダンスクラブ「Ritmos y Colores」で4年近く活動し、帰国子女交流会「しゃべらんかい」に3年程参加しており、その他にも弁論大会や、音楽コンクール、ボランティア活動等、数多くの活動を行いました。いやー懐かしい!私が日系社会に入るきっかけとなったはこの協会と通っていた学校なのです。今の僕があり、日本の大学院で勉強出来ているのはこの2つの団体おかげといっても過言ではありません。

学校の話が出た、というか出したので、こちらについても話させてください。今回の日系人大会で学校の先輩が来日し数年ぶりに会うことが出来ました。後日そのさらに上の先輩ともお会いする事ができ、日系人の絆の強さのようなものが垣間見えた気がします。もしかしたらこのブログを読んでくれるかもしれないので胡麻でも擂っておきましょうか!

大会で再会した学校の先輩なのですが、なんとペルー日系人の中で一番歌がうまいんですよ!比喩的な表現ではなく、マジな話です。歌のコンテストを総なめしており、一体いくつ賞を持っているのか分かったもんじゃあありません。在校していらした時からイベント時にその歌声をお披露目いただいていたのですが、本当に素晴らしかったです。お聞きする度に、その美しい歌声に心を打たれ、感動いたしました。学校全体がその歌声に包まれ、特別な瞬間となりました。どの曲も、貴重な瞬間を演出してくださり、心に残る思い出となっております!!!

…なんかやりすぎになってきたので、このくらいにしておきましょう。どうか怒られませんように。

さて、長くなりましたがこういった形で日系社会では多くの繋がりを持つことが出来ます。今回秋の研修の交流会で他の奨学金生や、他国の団体、議員の方、外務省の方々ともお話しできたので、とても有意義な3日間となりました。様々な方と撮らせて頂いた写真を載せたいのですが、全員に許可を取るのは厳しいのが残念です。今回は割愛させて頂きます。

これから寒くなってくるかとは思いますが、皆さんお気をつけて!また来月!!!