エド #04 ブラジルのフェスタ・ジュニーナ
ブラジルを離れてから、もうすぐ4か月が経ちます。もちろん恋しいことはたくさんありますが、その中でも特に恋しいのが、私の一番好きなブラジルの伝統的なお祭り「フェスタ・ジュニーナ(6月のお祭り)」です。
ブラジルでは6月になると、人々はカラフルな衣装を着て焚き火の周りに集まり、トウモロコシを使ったさまざまな美味しい料理を食べたり、「ケンタオン」という温かい飲み物を飲んだりします。ケンタオンは地域によってワインで作られることもあれば、カシャッサという蒸留酒で作られることもあります。どちらもスパイスが効いた温かい飲み物です。
日本に来てからはフェスタ・ジュニーナを楽しむ機会はないだろうと思っていましたが、それは間違いでした。今週末、「Festa Junina Tokyo 2025」というイベントが開催され、日本に住むブラジル人や、ブラジル文化に興味のある日本の方々が集まり、遠く離れた日本でもフェスタ・ジュニーナを楽しむことができました。
最初は少し控えめな雰囲気で、会場もそれほど広くなく、食べ物も本場の味とは少し違っていましたが、次第にみんながリラックスし始め、音楽の力もあって、本物のフェスタ・ジュニーナのようなエネルギーにあふれてきました。最後には「クアドリーリャ(カップルで踊る結婚式を模したダンス)」まで踊るほど盛り上がりました。
とても楽しい経験でしたが、一つ気づいたことがあります。それは、フェスタ・ジュニーナは日本の暑い夏よりも、ブラジルの冬(6月)にこそふさわしいということです。そのため、今回は温かいケンタオンの代わりに、冷たいカイピリーニャで乾杯しました!
清野エドワルド