あなたのストーリーを分かち合おう 第3回(Noriaki KS)
5月の連休、友達と一緒に箱根へ行きました。
実は、日本に来る前から楽しみにしていたことの一つが、ハイキングでした。メキシコでは、気軽に山へ行く機会があまりなかったので、日本ではいろいろな山を歩いてみたいと思っていました。
まだ足のけがは完全には治っていませんでしたが、それでも挑戦してみることにしました。坂道や階段が多く、カメラも持っていたので、思っていたより大変でした。それでも、一歩ずつ登っていくうちに、ある人のことを思い出していました。
その人は、私に日本のハイキングの楽しさを教えてくれた森田さんです。
森田さんが教えてくれた日本
私が日本でハイキングに興味を持つようになったきっかけは、以前京都で出会った森田さんでした。日本財団の日系スカラーシップに参加する前、私は「京都・メキシコ友好プログラム」で日本語を勉強するため、京都に留学していました。
森田さんは、私たちが住んでいた寮の管理人でした。そして、山登りが大好きな方でもありました。森田さんは、数か月に一度、留学生や京都外国語大学の日本人学生のために旅行を計画してくれました。普通の観光旅行ではなく、日本の自然や地域の生活を知ることができる特別な旅行でした。その旅行を通して、長野や京都、小浜など、いろいろな場所へ行きました。白馬ではスノーボードを体験し、乗鞍岳にも登りました。森田さんは昔、登山家として活動しており、富士山にも何度も登ったことがあると話してくれました。

初めて一緒にハイキングをしたとき、私は歩くのが少し遅く、「You are so slow! Even an old man is faster than you!」と言われたことを今でも覚えています。しかし、森田さんは私たちに山の歩き方だけでなく、日本の自然や文化についてもたくさん教えてくれました。私が初めて雪を見たときも、そばで見守ってくれました。
残念ながら、森田さんは2024年4月に亡くなりました。
私が最後に会った2020年には、とても元気で活動的だったため、その知らせを聞いたときはとても悲しかったです。今では寮の環境も変わり、一緒に過ごした留学生たちも卒業しました。しかし、森田さんが私たちに見せてくれた日本や、教えてくれたことは、今でも心に残っています。
今回、箱根の近くにある足柄山を登りながら、私は森田さんとの旅行を何度も思い出しました。まだ足が完全に治っておらず、カメラも持っていたため、登るのは少し大変でした。それでも、一歩ずつ進み、最後まで登ることができました。

足柄山の山頂に着くと、思いがけず富士山と箱根の山々を見ることができました。そこから富士山が見えるとは知らなかったので、とても感動しました。足柄山には、大切な友達と一緒に登ることができました。山の頂上に着いたとき、一人で登るのと、誰かと一緒に登るのでは、感じ方が少し違うと思いました。一緒に頑張って登ったからこそ、頂上から見た景色も、もっと特別に感じました。
頂上ではたくさん写真を撮り、景色を見ながら少しゆっくり過ごしました。暗くなる前に安全に下りるため、日が沈む前に下山を始めました。大切な人とこの経験を分かち合うことができて、本当によかったです。
日本で始めた自炊生活
私は昔から料理に興味があり、自分でいろいろな料理を作ることが好きです。日本で生活を始めてからは、新鮮な日本の食材を使って料理できることも楽しみの一つになりました。健康的な食生活を続けながら、少しずつ体重を減らすことを目標に、週に3回ぐらい自炊するようにしています。
今月はいろいろな料理に挑戦しました。野菜をたくさん使ったサラダを作り、レモンを使った自家製ドレッシングにも挑戦しました。また、新鮮な刺身を使って、自分なりのちらし寿司も作りました。ほかにも、日本のカレーやみそ汁を作りました。特にカレーは思っていたより時間がかかりましたが、最後まで自分で作ることができて満足しました。

私が料理をするのが好きな理由の一つは、自分が食べるものに何が入っているのか分かることです。自分で材料を選ぶことができるので、健康について考えながら料理することができます。また、外食するよりお金を節約できることもあります。
ただ、料理には一つ大変なことがあります。それは、料理が終わったあとの片付けです。料理をするのは好きですが、たくさん作ったあとのキッチンを片付けるのは、やはり疲れます。でも、私は自分の分だけではなく、友達の分も一緒に作ることが多いです。みんなで一緒に食べると、料理ももっと楽しく感じます。そして食べ終わったあと、友達が片付けを手伝ってくれることもあります。
自分の健康のために始めた自炊ですが、料理を通してみんなと時間を過ごせることも、私にとって大切な楽しみの一つになっています。これからも新しい日本の食材や料理に挑戦しながら、健康的な食生活を続けていきたいです。
春の研修 (HnK) 初めてのNFSA研修
NFSAでは、毎年、季節ごとにさまざまな研修が行われています。今回は、私にとって初めての研修となる「春の研修(HnK)」に参加しました。春の研修では、新しく来日した研修員を歓迎するために、先輩方が中心となっていろいろな活動を準備してくれました。
研修はJICA横浜で2日間行われ、アイスブレイクやクイズ、横浜ラリー、BBQなど、たくさんの活動がありました。また、元NFSA研修員の方々から話を聞く機会もありました。
春の研修 (HnK) 1日目
アイスブレイクから始まった出会い
1日目は、JICAの職員の方々も一緒に活動に参加しました。この日に出会った一人が、JICAで働いているアンジュさんです。最初のアイスブレイクで初めて話しました。活動は主にNFSAの研修員のためのものだと思っていましたが、アンジュさんにも声をかけ、一緒に参加することができました。
今振り返ると、あのとき声をかけてよかったと思います。そのおかげで、お互いのことを少しずつ知ることができました。アイスブレイクでは、新期生がグループを順番に回り、先輩方と話しました。まだあまり話したことがない先輩も多かったので、それぞれの出身や研究、経験などを知る良い機会になりました。

その後、最初のグループに戻り、今度はチームでNFSAについてのクイズに挑戦しました。私たちのチームは2位になりました!みんなで考えながら、NFSAについて知っていることを確認したり、新しいことを学んだりすることができました。
横浜を走り回ったラリー
少し休憩したあと、今度はグループに分かれて横浜ラリーに参加しました。横浜のいろいろな場所を回り、指定された場所を探して写真を撮るという活動でした。時間もあったので、歩いたり、ときどき走ったりしました。途中で道に迷って、人に道を聞くこともありました(笑)。それでも、みんなで場所を探しながら横浜を歩くのは楽しかったです。

横浜は、日本と海外との交流に深い歴史がある街です。私は日系人として、このような場所を実際に歩きながら、日本と海外のつながりについて知ることができたのも興味深かったです。
BBQと懐かしい再会
ラリーから戻ったあとは少し休憩し、夕食のBBQの準備をしました。BBQではテーブルごとに分かれ、私は水上先生と同じテーブルになりました。実は、水上先生とは今回が初めてではありません。2016年にJICAの次世代育成研修に参加したときにもお会いしていました。当時の写真を今でも持っていて、今回、二人が一緒に写っている写真を先生に見せることができました。約10年前のことを思い出しながら、当時のことや今の活動について話すことができました。また、水上先生も料理が好きだということを知り、一緒に焼きそばを作りました。昔お会いした方と、何年もたってから日本でまた会い、今度は一緒に料理をしていることが少し不思議で、おもしろく感じました。
アンジュさんのストーリー
BBQのあと、アンジュさんとまた話す機会があり、なぜJICAで働いているのか、そして将来について聞くことができました。
アンジュさんは広島で育ち、中学生のころから平和や世界のことに興味を持っていたそうです。大学生のとき、JICAで働いている方と出会いました。その方がとても親切で、アンジュさんに国際協力について教え、挑戦することを応援してくれたそうです。その出会いが、アンジュさんが今の道を選ぶきっかけの一つになりました。
現在はJICAで働きながら、自分も国際協力に興味を持つ「きっかけの種をまく人」になりたいと考えているそうです。自分が誰かからきっかけをもらったように、今度は自分が誰かのきっかけになりたいと話してくれました。

この話を聞いて、私も自分が今の道を選んだきっかけについて考えました。
私の場合、一番大きな影響を受けたのは両親です。二人とも工学のバックグラウンドがあり、昔から自分で考えて行動し、周りの人を助ける姿を見てきました。また、私が何かに興味を持ったときには、「やってみたら」といつも応援してくれました。その影響もあり、私も工学の道を選び、自分が本当にやりたいことに挑戦したいと思うようになりました。今、自分が将来やりたいことや目標は比較的はっきりしています。しかし、目標までの道のりはいつも簡単とは限りません。思うように進まなかったり、自分の選択について考えたりすることもあります。
そんなときこそ、なぜ自分がこの道を選んだのかを思い出すことが大切だと感じました。アンジュさんにも、今の道を選ぶきっかけをくれた人がいました。そして今度は、自分がほかの人のきっかけになろうとしています。私も両親からもらった影響を大切にしながら、自分で選んだ道を少しずつ進んでいきたいと思います。
春の研修 (HnK) 2日目
2日目は、明治大学のデレック・マツダさんと、ペルー日系人協会のホセ・コハツさんのお話を聞く機会がありました。
二人はそれぞれ違う環境で育ち、現在の活動や歩んできた道も違います。しかし、話を聞いていると、二人とも自分がやっていることに強い思いを持っていることが伝わってきました。特に印象に残ったのは、人との出会いや経験を大切にしていることです。例えば、デレックさんは、自分に影響を与えた先生との出会いについて話してくれました。一人の人との出会いでも、その後の考え方や人生に大きな影響を与えることがあると感じました。

また、二人ともさまざまな活動を通して、自分たちの経験や知識をほかの人や社会につなげています。前日にアンジュさんのストーリーを聞いたこともあり、この2日間を通して、自分が今の道を選んだ理由や、これから何をしたいのかについて考える機会になりました。みんな違う道を歩んでいますが、自分が大切にしていることを忘れず、周りの人との出会いから学びながら進んでいくことが大切だと感じました。
日本財団とボートレース
前日には、日本財団の真野さんからボートレースについて説明を聞きました。そこで、ボートレースが日本財団の歴史と深いつながりがあることを初めて知りました。そして2日目には、実際にみんなでボートレースを見に行きました。今までボートレースを見たことがなかったので、レースを見るだけでなく、実際に予想することも新しい経験でした。

私もいくつか予想して、一つは当たりました!しかし、当たる可能性を上げようと思ってほかにもいろいろ買ったので、結局、食事一回分ぐらい負けてしまいました(笑)。それでも、みんなと一緒に楽しみながら、日本財団の歴史と関係のあるものを実際に体験できたことは、おもしろかったです。写真もたくさん撮ることができました。
春の研修 (HnK) 意見
こうして、私にとって初めての春の研修が終わりました。2日間を通して、NFSAについて知るだけではなく、先輩やゲスト、JICAの方々など、いろいろな人の経験や考え方を聞くことができました。
特に印象に残ったのは、それぞれ違う道を歩んでいても、自分が大切にしていることや目標を持って進んでいることです。また、人との出会いが、その道を選ぶきっかけになったり、新しい考え方につながったりすることも学びました。私自身も、自分がなぜ今の道を選んだのか、そしてこの奨学金の機会をこれからどのように生かしていきたいのかを改めて考えるきっかけになりました。
研修が終わったあとは、また新宿日本語学校での勉強が始まりました。今まで勉強した内容を復習しながら、読む力や書く力をもう一度しっかり身につけ、中級レベルの漢字も少しずつ勉強しています。以前勉強した内容でも、改めて勉強すると、忘れていたことや新しく気づくことがあります。
日本での生活にも少しずつ慣れてきました。春の研修で学んだことや、いろいろな人から聞いた話を大切にしながら、これからも自分の目標に向かって一つずつ進んでいきたいと思います。
自転車での発見
総走行距離: 357.2 km
1週間の平均走行距離: 62.9 km
走行回数: 64回
SEO Cycleに行った回数: 4回

ひとこと:
足のけがも治り、また自転車に乗れるようになりました。少しずつ前のように自転車で学校へ行ったり、いろいろな場所へ出かけたりしています。大切なテストがある日や、少し疲れている日は、みんなと一緒に電車で学校へ行くこともあります。でも、自転車で行く日は電車より時間がかかるので、少し早く起きなければなりません (笑笑)。
また元気に自転車に乗れるようになってうれしいです。これからも無理をせず、自転車でいろいろな場所へ行きたいと思います。
