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留学生会からのお知らせ

『舞MY書き綴り』 #26 大学とお稽古

はいたーい!

 梅雨に入って曇りの日々が続きますが、皆さんお元気ですか?沖縄ではゴキブリたちの行動が活発化し始め、カタツムリも最近見かけるようになりました。自転車で道場へ行っているのですが、ハンドルのところになぜかいつもカタツムリがくっついていて、取りたいのですが気持ち悪くて触れず、そのまま一緒に道場へ連れて行ってます。(笑)

 さて、今月の報告をしたいと思います。まずは、大学生活から。

 2年生になってやっと専門分野の内容に入りました。今は日本語学や言語学、日本芸能、琉球文学などの講義を履修しているのですが、一言でいうと授業内容が楽しいです。日本語の音声の種類や特徴を学びながら、「おもろそうし」という琉球文学についても学ぶことができ、「呪能」から「芸能」への変化課程についても学べる。大学に入ってから言語学や日本語学、日本語教育、文化人類学の分野についても興味が増して、幅広い分野で新しい発見や学びを得られる環境にいることの良さを実感しています。「言語学概論」の講義では、「話す言語が違うと見える世界も違うの?」というテーマについて前期の後半で取り上げられる予定なのですが、個人的にとても楽しみにしているテーマです。言語と世界の見え方について考えることは、日本、そしてブラジルの日系コミュニティ内で継承されている琉球舞踊の技能獲得場面で生じる「わざ言語」に対する認識の違いを理解するのに繋がるのではないかと思います。技能獲得の場面で使用される言語が日本語ではなくポルトガル語のとき、踊り手はどのようにその表現を捉えられるのかとても気になります。具体的な例を出したいのですが、この話の内容だけで長文になりそうなので、またの機会にしたいと思います。

 大学生活の報告から道場のお稽古について話が変わりますが、優秀部門の課題曲である「下り口説」の振付を何となく身体が覚えるようになってきました。もう一つの課題曲「伊野波節」は、全体の流れは掴めるようなってきてはいますが…こちらの方はまだ時間が掛かりそうです…。今年中には手数を覚えられるようにしたいと思います。課題曲の他には、「手間当」や「取納奉行」といった雑踊り(ぞうおどり)の練習もしています。この2曲は「手」が似ているので、曲を当てるときいつも混同してしまいます。リズミカルなので、見ていて眠くならない曲です。将来、いつか舞台で皆さんにお見せできる機会があればなと思います。

 という感じで大学と道場に通いながら。沖縄で充実した日々を送っています。来週は春の研修がありますね!皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

17期生/ブラジル
R.