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留学生会からのお知らせ

Re:ゼロから始める日本生活 第二十三章

春休みのこの時期にそんな訳ないはずなのに、なぜか普通に忙しない毎日を送っています。皆さん、寒さに負けていませんか。月一のヒロ君です。私は来月からM2ということで、そろそろ研究に本腰をいれなければいれません。これまで。大学のプロジェクトや将来の人生設計的なことだったり、もちろん単位の取得も頑張ってきました。えぇ、頑張ってきましたとも。

そういえば思った以上に頑張って、なにより大変だったものとしてFNKの企画がありましたね。今月そのFNKがついに実施されましたので、僕の今回のブログで企画者目線から今回の研修に迫っていきます。興味がなくても是非付き合ってください。

さて、実は僕らの研修にはシオリというものがあります。簡単にスケジュールや参加者などの必要な情報をまとめたデジタル本なのですが、実はこのシオリから一悶着ありました。企画スケジュールでは3週間前には全員に送信する予定だったのですが、ふたを開けてみると「なんということでしょう!」最後の最後まで調整を行っていたり、ホウレンソウが上手く機能していなかったおかげで、3週間を過ぎた時点で完成度は30%程。もしも結構余裕をもって日程設定していなかったらとおもうとゾッとします。教訓です:リマインド、ホウレンソウはしっかりしましょう。まぁそこで立ち上がってくれたのがFNKメンバーの英雄ウゴ君なのですが、彼も忙しい中、ものの数日でシオリを完成させてくれました。「お前が自分でやれよ!」と思ったそこの貴方、次回研修メンバーになったらシオリ作成に立候補するので今回ばかりは勘弁して下さい。え?自分がやりたいだけだろって?鋭いですね、正解です。

まぁ他にもなんやかんやありましたが、研修メンバーの力添えのおかげでFNK当日を迎えました。今回の行き先は広島県でしたが、じつは他にも長崎と沖縄の選択肢もあったんです。ただ、沖縄は冬だし、台風で中止になるのが怖いということで没となり、長崎と広島で多数決をとったところ、今回の結果になりました。しかし、次回行ける可能性があるなら是非再検討していただきたいです。心に秘めていたもう一つの選択肢、北海道も是非ともお願いします。

さて、当日は新幹線で広島ではなく、「新尾道駅」まで向かいました。初日のテーマは『日本財団助成先』ということで、私たちの奨学金の出資元である財団の他の事業にどんなものがあるのかしるために二つの施設を回ってきました。こちらは先ほど話したウゴ君のアイデアから動き始め、後に協会担当者のHさんを通しつつ、財団担当者のYさんに助成先と訪問のお願いをしたという流れです。「BONAPOOL」と「渚の交番」という二つの施設に行ってきたのですが、前者で特にビックリしたことがひとつありました。到着し、完成したてのBONAPOOLの建築をみたとき、なんとも言えない既視感を抱いたんですよね。もちろん私は大阪から西側には来たことがないので、そんなことはないと思っていたんですが、建築の所々に惹かれるような気持ちを感じました。建築士の血が騒ぐぜ・・・って奴です。かっこいいですね。じつはこの建築、私が一番好きな建築家、伊藤豊雄さん設計のものだったのです。改めて日本財団の凄さを垣間見た気がしました。どうやらホテル的な機能もあったようですので、開業した際にはいつか泊まってみたいです。どなたか連れて行ってくれませんか。

ということで二つの助成先も回った後、ようやく広島駅に向かう・・・ことはありませんでした!その夜は次の日のスケジュールを鑑みて、尾道駅近くで宿泊です。夜の飲み会食事会で早速FNKの名イベントであるシークレットサンタを行いました。このイベントの担当者は19期生のLさんと20期生のHさんでした。丸投げしたので、裏話は特に無いのですが、今年も担当者2名に前もって参加を依頼しました。今年は両担当者とも始めてのさんかでしたので少し圧力をかけてしまったのは否めませんね。今回は最初のプレゼントが協会担当者のHさんだったのですが、自らがプリントされているハンカチ、NFSAメンバーがプリントされているハンカチを貰ってとても喜んでいました。このアクティビティは今後とも続けてほしいです。

2日目でようやく広島の中心に向かいましたが、その途中でハワイ移民資料館によりました。我らが南米の国々の旗の装飾で迎えて頂き、移民の歴史についての説明をして下さいました。元々企画段階では複数の資料館巡りの候補があったのですが、ハワイの日系社会については誰もしらないと思いここに決めました。やはり未知の方が勉強になりますしね。そういえば担当者が「資料館の方も楽しみにしていらっしゃる」といっていましたが、旗からそれがなおさら伝わって来ました。ありがたい限りです。

さて、お昼には広島焼き?広島風お好み焼き?を食べて、急いで平和記念公園に向かいました。ここは自分が半分担当していたようなものなのですが、どうしてもやりたかったことが三つありました。一つは勿論資料館で戦争と核爆弾の悲惨さから平和の重要性を学んで欲しいという意図がありました。自分も初めての機会だったのですが、悲しいような、悔しいような、なんとも言葉にできない気持ちになったのを覚えています。資料館の建築のデザインも展示に合わせて照明や太陽光をとりいれていて、コンセプトが非常によく伝わってきました。二つ目にやりたかったことは被爆者講和体験で、実際に戦争を、核の被害にあった人のお話を皆さんにも聞いてほしく実施しました。第二次世界大戦終戦から60年近くが経とうとしており、その場にいた方々はとても少なくなっています。当時の記憶を絶やさないためにも私たちが次の世代に受け継いでいくことが必要だと考えた次第です。実はもう一つ三つ目にやりたかったことがあるのですが、残念ながら時期が合わず頓挫してしまいました。それが私たちの平和への思いを綴ったメッセージを載せた灯篭流しです。資料館で感じた事、講和で学んだことは人それぞれだと思います。それを共有し、残す機会としても実施したかったのですが、ちょうど干潮の時期だったので、できませんでした。代わりに私たち全員からの献花で広島市でのアクティビティは幕を閉じました。

さて、そんなこんなで三日目です。メインはやはり厳島。こちらも丸投げしたアクティビティの一つです。あれ?ひょっとして自分あんまりなんもやってない?まぁ、それはおいといて、今回は観光と日本文化体験がメインではあるのですが、私個人の狙いとして、NFSA全員集合したいい感じの写真をとってやろうという狙いがありました。その作戦は上手く決まり、今回のヘッダー画像の写真が生れたのでした。

ちなみに最終日は比較的いいホテルに泊まれるよう担当者に掛け合いました。最後の夜にはNFSAナイトがありますからね!これで卒業生を見送るのは二回目です。次の研修から彼らがいなくなると考えるとすごく複雑な気持ちになります。彼らの背中を終えるように、私も残りの一年頑張っていきたいです。来月からは大先輩になるので、胸をはって勉学にも研修にも挑みたいと思います。皆さんもあと一年の「Re:0から始める日本生活」をお楽しみくださいね。

それでは皆さん、また来月!