エド＃０８東京のリズムの中で

11月になり、少し切ない気持ちになる季節がやってきました。寒さのせいか、日が短くなったせいか、それとももうすぐ1年が終わるという実感のせいかもしれません。ハロウィンの飾りはすっかりなくなり、街はもうクリスマスの雰囲気に包まれています。まだ木々の葉が色づき始めたばかりなのに。

日本に来てからもう7ヶ月が経ちました。最初はすべてが新鮮で刺激的に感じましたが、今ではそれが少しずつ日常に変わり、東京のエネルギーに飲み込まれていくような気がします。街を歩く人たちはみんな忙しそうで、つい自分もその速いリズムに合わせてしまいます。でも時々、ふと思うのです。「こんなに急いで、私はどこへ向かっているのだろう」と。

そんな時こそ、少し立ち止まって深呼吸をしたくなります。カフェでゆっくり座って、時間を気にせずに外の景色を眺めるのもいいかもしれません。あるいは、少し街を離れて、静かな場所で「なぜここにいるのか」を思い出すのも大切だと思います。これまで歩いてきた道を振り返り、そしてこれから進む道を想う時間。

今年もあと2ヶ月。残りの時間をゆっくり過ごしながら、もう一度まわりを見つめ直してみたいと思います。忙しさの中でも、小さな幸せや発見を感じられるように。そして、東京という不思議で魅力的な街のリズムの中で、自分らしい歩幅を見つけられたらいいなと思います。

清野